おとの考察①
最近……?いえ、昔からだけど。
「おと(音)」について
考えることがあります。
どこから話そうかな。
まず、小さい頃から
歌ってすごいなって思っていて。
「音」って振動です。その振動に、
歌って言葉が乗るでしょ?
それが、思いもよらぬ心への効果があるなって。
とくに歌を、自分で歌わなくても、
聞くだけで、色々な知らない気持ちが
その場で生まれてくるのが小さい頃は不思議だった。
「母さんが〜♪夜なべをして、てぶくろ編んでくれた〜♪」
なんて歌は(…知ってるかな?)、小学生なのに出稼ぎにきた労働者の
気持ちになって、何やらものすっごく切なくなりましたしね。
歌は「音」の効果で、言葉が外側の体を突き抜ける。
心の領域にまで、届いてしまうというか。
大人になってライブとか行くようになると
会場にいる人との一体感が不思議だった。
(↑この感情、めちゃ人ごと見たいですけど、たまに
冷静というか、カメラワークを通して、画面越しというか
ふっと、自分という現場から引いて見る癖がありまして)
アーティストを目の前にしているという高揚感は
あるにしても、一人でイヤフォンで聞いている時では
味わえない心の状態、そうだな、
そういうのを「感動」っていうのかな。
そのライブでの感動っていうのは、きっと音の仕業が大きい。
言葉が音に乗って、バイブレーションとなって何倍もの共振を生む。
もちろん、歌詞のメッセージは、
書かれた文章をみるだけでも伝わってくるけれど。
音に乗せると伝わり方が、深く届いて、膨らむっていうのかな。
そして、速い。うん、速いんです。音って速い。
ここが特化しているというか。(あくまでも個人的な見解です^^)
その場で瞬時に共鳴して、その空間で繋がっていくスピードが。
歌じゃなくても、言葉と音が一緒になるもの、
そう例えば、お経とか。祝詞とか、賛美歌とか。
そういうのも同じで、繋がって届いていく領域が広いなと思います。
だから、なんとなく「音」の効果については
敬意がありまして。(前置きが長い……②に続く)