新しい絵本
January 18,2018
あ、そだそだ。
昨年のクリスマス頃、新作でました^^。
『月のしずく』といいます。WAVE出版さんからです。
WAVE出版の玉越社長との、何十年来の
いつかの約束が果たせて、ほっとしてます。
編集担当の浜本さん、色々とお世話になりました。
この絵本は、いつもとはちがう雰囲気で
仕上がっています。水彩を使ってみました。
月の満ち欠けのように、巡りながら
変化し続けるこの世界での寓話。
んー…。でも、ひとつのお話というよりは、
そうだな…そんな日常に流れるBGMのような。
今回は、そんな雰囲気の絵本でしょうか。
読後に残るものは、今までのような、
あるひとつの場所にたどり着くとか、
そういうはっきりした答えのような
「何か」ではないのかもしれません。
淡々と、ページをめくり終わったあとには、
なぜだかわからないけれど、
自然と心に居続ける言葉、くりかえし瞳の中に蘇る色、
ひっかかれる感覚、なでられる感覚…etc。
その時その瞬間、カタチはみえないけれど心に沸き上って
確かに感じた「何か」が、残せたなら。
私の中にあるものは、みんなの中にも
同じくあるものだから、そういう「何か」を
本を通して、交わしあえたら、嬉しいなと思います。
夜、眠りにつく前の、子守唄のかわりにでも。