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2022年 7月

水天宮へ②

July 25,2022

水天宮①の続き。

(長いので興味ない人はスルーで^^)

 

すっかり綺麗にリニューアルされた
水天宮ですが境内に入ると変わらぬ温かなご神気に
包まれたなら、それはまるでタイムスリップしたかのように。

あの頃の私を思い出しました。
忘れられない、けれど今では、遠い日々となったあの頃。

 

「おまいり手帳」の絵を依頼される
1年くらい前だったでしょうか。

 

私は第2子の赤ちゃんを妊娠していたのですが
4か月目の検診の時、お腹の中で赤ちゃんが
亡くなっているのがわかりました。

 

あと一ヶ月たてば安定期に入り、
長男の時と同じように、嬉々として水天宮の
戌の日の安産祈願に行けるはずだったのに。

私はそれまで一緒にいたお腹の中の赤ちゃんを
体の外に出さねばならず、その為の処置を病院で
受けました。

 

麻酔から目が覚めると私の中に「命がもういない」という
事実が体感としてありありとわかり‥‥。

それは魂がちぎり取られたような
そんな心も体も痛みを伴う哀しみでした。

数時間休んだ後、帰る時に、新生児室の前を通りました。
そこに並ぶ赤ちゃんを見て、私が瞬間的に思ったのは
自分の赤ちゃんを失った哀しみではなく。

 

 

「ああ、生まれてくることは奇跡なのだ」
と、深く深くその時「知った」のでした。

 

生まれてくるという奇跡。
命とは奇跡なんだ。

 

私は、それを、知った。

 

 

だから、水天宮の安産祈願の手帳の絵を奉納する
お役目をいただいたとき、すんなりとお受けできました。
その大きな大役に、臆することなく。

おこがましいですが
「今の私だから描ける」そんな風に思ったのです.

 

安定期に入った赤ちゃんとお母さんが
しっかり繋がりますように。

命という奇跡がこの世界に生まれてこれますように。

授かった子に会えないという
私のような哀しみをしませんように。

祈りを込めて。

 

そして、宮司様たちと共に
祝詞と共に絵を奉納させていただいた時、
わたしの哀しい思いは姿を変えていたことに
気づきました。

 

 

人生色んなことありますが、
哀しみは哀しみのままではいられない、何か
変容していく質を持っているような気がします。

それは、誰かを護れる「強さ」に変わりえること。

 

そんな風に、いまは思うのです。

 

 

注:)「おまいり手帳」とは。

かつて妊娠5ヶ月に入った妊婦さんが戌の日に水天宮へ
安産祈願に参拝し祈祷された方に配布されていた
記念手帳です。ちなみに、私のイラストのお参り手帳は
数年間のみで今ではもう配布されていません^^

水天宮へ①

July 25,2022

水天宮方面に用があったので、

久しぶりに参拝させていただきました。

その外観がとっても綺麗になっていて
瞬き数回。驚きました。

 

‥‥‥何年振りだろう。

その変容に気づかぬほど

お暇をしてしまったと恐縮するばかり。

というのも、16、7年前になるでしょうか。

 

 

「おまいり手帳」という、戌の日に
安産祈願の祈祷にきた方にお渡しするという
そんな大切な水天宮の手帳。

その手帳の絵を描かせていただく
お話を頂戴し、心を込めて奉納させて
いただくというありがたいお仕事のご縁があり。

 

さらにその後も節分際には、豆を皆様にまかせていただく
お役目もかつて務めさせていただいたりという‥‥。

 

大変ご無沙汰しておりました、と。
恐縮しつつ参拝。

 

帰り際に鳥居でお辞儀をするために振り返ると
真っ青な青空に飛行機雲‥‥!

 

 

その瞬間、ふわあっと柔らかな風が吹き、

「またおいで。嬉しかった」
そう確かに言っていただいたような‥‥(笑

 

外観が変わっても、変わらないその温かなご神気に
包まれ、心がある記憶を蘇らせた。

 

(②へ続く^^)

 

 

夏の始まり

July 23,2022

夏休みにはいったからですね。

街はマスクをしつつ

お出かけの家族が多くて。

 

そんな私も用事があって

目的地まで行く電車の中です。

‥‥ついさっき

乗り換え駅での雑踏の中

「ママー、ねえママー」と

幼い男の子の声が耳に飛び込んできた。

「‥‥‥」

4秒後、鼻の奥がツーンときて

涙がじわる。

幼い頃の息子の声に似てたから。

 

たった、それだけで。

と思うでしょう?

私も今そう思いながら電車に揺れている。

 

でも悲しいというのじゃなくて。

なんだろうね。

 

言うならば。

不意をついて過去の愛の時間に包まれたから。

なんて、

小っ恥ずかしいこと言っていいですか。

でも、その言葉がそのまましっくりくる。

歳のせいといえばそれまでなんですが。

 

涙もろくなったなと感じる

夏の始まりでした。

 

 

 

 

紫陽花

July 10,2022

「ほんとうは、料理も掃除も大っ嫌いなの」

少し前に、そう思いながら散歩する私を
道ばたの紫陽花が

正直でいいねって、笑ってた。

今日、同じ道を歩いたけど。
紫陽花はもう居なかった。

そうね、7月だし。

季節が変わることは自然なことだけど。

変化していく事がこの世界の常だけど。

変わらないでそこに在り続けてほしいと
思うものもあるのです。‥‥ね。

真夜中の手作業

July 10,2022

真夜中に急に創りたくなった。
サンキャッチャー。

眠くない夜は、何も考えず遊ぶ。